サロン開業を考えたとき、多くの方が気になるのが
「内装にどれくらい費用がかかるのか」という点です。
内装費用は広さだけで決まるものではなく、
物件の条件や設備、デザインの考え方、
業者の体制などによって大きく変わります。
今回は、美容サロンの内装費用の目安となる坪単価と、
費用が変わる主なポイントについて解説します。
2026.04.27

実は、美容サロンの内装は
坪単価30〜60万円/坪に収まるケースがほとんどです。
この範囲を大きく外れる場合は、
少し注意が必要になります。
たとえば、坪単価が30万円を下回る場合。
言われたことだけをそのまま施工するスタイルの工事会社が多く、デザイン性や動線など、
使いやすさを考慮した提案がなされないケースも少なくありません。
美容サロンでは、
シャンプー台などの専門設備を扱うことになるので
それらを踏まえた設計がとても重要です。
一方で、坪単価が60万円を超えてくる場合は、
必要以上に高価な素材や、
必ずしも必要とは言えない工事内容が含まれていたり、
大手業者に多いブランド料や、
設計と施工が分離することで発生する中間マージンが反映されていることもあります。
見た目は華やかでも、コストに対して内容が見合っていないケースも実際に存在します。
(参照:【開業する方必見】失敗しない美容サロンの内装づくりをバレリが解説!)
意外かもしれませんが、坪単価は単に「広いほど高くなる」わけではありません。
大きな物件は一度に施工できる面積が広く
職人の手間や現場管理費が分散されるため
結果として坪単価を抑えやすいという側面があります。
反対に、面積の小さな物件では、工事内容や必要設備、管理費など、
小さな坪数で割るとなると
ひとつひとつのコストが重く出て
坪単価としては高く見えることもあります。
面積と坪単価は比例しないということを覚えておきましょう。

どんな物件を選ぶかによって、
内装費用は大きく変わります。
(参照:【失敗しない】美容サロンの物件選びで押さえておきたい5つのポイント)
たとえば、エアコンが設置されていない物件であれば、
新設工事だけで100万円近く費用が変わることもあります。

あとは家具や収納を造作でつくるのか、
既製品を活用するのか、
流行でもある造作家具は、
設計・製作・施工に時間と人手を要するため、
既製品と見た目が大きく変わらなくても、
費用は大きく上がる傾向にあります。
本当に必要な造作なのか、慎重に見極めましょう。

仕上げに使う素材によっても
内装費用は大きく左右されます。
壁であれば、もっともコストを抑えられるのは
クロス仕上げ。次に塗装です。
左官仕上げやタイル貼りになると、
材料費だけでなく施工の手間も増えるため、
費用は一段階上がります。
天井も同様で、
一般的なクロス貼り天井に比べ、
スケルトン天井は配線やダクトの整理
塗装などが必要になるため、コストは高くなります。
デザイン性は高まりますが、
「本当にその施工が必要か」を見極めることも重要です。

このように、同じ広さ・同じ用途のサロンであっても
・物件の設備状況
・既製品か造作か
・選ぶ仕上げ材
・デザインの作り込み度合い
といった条件によって
必要な工事内容や予算配分は大きく変わってきます。
だからこそ大切なのは、
すべてにお金をかけるのではなく
お客さまの目に触れる
空間やブランドイメージをつくる部分にはしっかり投資し
バックヤードなどはコストを抑えるという、
メリハリのある予算配分です。
そうするとサロンに特化したのコンセプトやご予算に寄り添った、
現実的で無理のない提案が可能になります。
坪単価だけで高い・安いと判断するのではなく、
「何にお金がかかっているのか」
「その費用は本当に必要なのか」を理解した上で、
納得のいく内装計画を立てていくことが、
後悔しないサロンづくりにつながります。

内装費用は、単なる面積の計算ではなく
「どこにこだわり、どこを引き算するか」
という選択の積み重ねで決まります。
坪単価の相場に振り回されることなく、
物件の状態や素材選びの本質を見極めること。
それが、限られた予算の中で理想のサロンを実現するための
最も賢い近道と言えるでしょう。

